本稿について

Contents

本稿について#

著者:

稲村泰弘

目的#

本稿は、MLFの非弾性散乱装置を使用したユーザーが空蟬の仕組み(ヒストグラム化など)を理解するため、もしくは自分のPC上に空蟬環境を構築し、ユーザー自身で開発に関わる際に参考になるように作成された。本書の記述範囲は、空蟬の環境、主にファイルやフォルダの構造や環境変数などの情報、そして主にC++で書かれている空蟬基本関数の説明、特にヒストグラム化についての説明を試みる。また開発基本環境であるUbuntu Linux上でのインストールにも触れる。

対象者#

本稿は、Linux上で動作するソフトウェアに関して記述しており、Linuxそのものに対しては記述を省いている。従って、想定環境であるUbuntuやCentOSなどのディストリビューションを目的のPCにインストールでき、最低限のLinuxのコマンド(特にディレクトリやファイル操作)を扱える程度の知識が必要である。また、root権限が必要な作業(パッケージのインストール等)があるため、sudoなどroot権限でコマンドを実行できることが必要である。

また、本稿では、万葉ライブラリというMLFにおける解析環境フレームワークソフトウェアを使用することを前提で書かれている。このライブラリのインストールには触れるが、使用方法は触れない。よって具体的に万葉ライブラリを使用する場合には、下記のマニュアルを参照すること。

MLFデータ解析フレームワーク”万葉ライブラリ”利用マニュアル