D. D4Matrixデータのリビニング

スライスの問題点

スライス中は、D4Matrixデータファイルに直接アクセスし必要な点を集めてくるために、単純に点の数が多いと時間がかかる。よって、もし幅広く積分したい場合は非常に時間がかかる可能性がある。ある軸にそって幅広く積分することが多いなら、あらかじめD4Matデータを作成するときに、その軸のStepを広めにしておくと動作は軽くなる。もしくはあまり詳細な情報が不必要な軸はリビニングし、データのマトリックスを小さくすることでスライス中のデータ点を減らし、スライスの効率を上げることができる。

以下にリビニングの方法を示す。ただ現状、リビニングは元の分割数の整数倍しかとれないので注意すること。

  1. リビニングを行いたいD4Matデータを開いておく。

  2. Fileメニューから「Rebin Matrix…」を選ぶ。

  3. 図のようなダイアログが開くので、Ratioの欄に、新しいリビニングに使うStepを何分の一にするかを入力する。

fig11

  1. Rebin D4Matボタンを押すと、D4Matrixデータファイルを保存するためのダイアログが開くので、場所を指定する。リビニングには少し時間がかかる。終了すると、 Rebinning D4Matrix completed. と表示されたダイアログが現れる。

  2. 必要なら、D4MatSlicerのメイン画面からリビニング後のデータを開く。

以下に、リビニング前と後の同じ領域のスライスを示す。Q1とQ2のStepを10倍にした。データの点の数は1/100となっている。

fig12

fig13