概要

空蟬ファサード関数とは、空蟬で実装されているデータ処理のうち「ファサード関数」として扱われるコマンドである。「ファサード関数」とは、

  • 空蟬基本関数をベースとして

  • 装置に適した関数だけを抜き出したり

  • 装置に特化した関数が準備され

  • 機能ごとにグループ化されている

関数群のことである。

このファサード関数は、空蟬のコマンドシーケンスソフトウェアであるSequenceEditorによって装置ごとの関数として自動的に読み込まれるものであり、通常のユーザーが実際に目にしたり、利用したりするものである。大半が空蟬基本関数をそのままファサード関数としたり、基本関数をベースにより使いやすい関数を作成・提供したりと、ここは装置の個性の現れる部分である。

ファサード関数の使い方

本節で示す関数はグループ化されている( Com, Cmm など)。これらファサード関数は、SequenceEditorで使用し、かつユーザーがスクリプトを書くときにこれらの関数を積極的に使用することになるであろう。ファサード関数はグループとして直接Pythonの実行パス上に存在しているので、呼び出すのが簡単である。空蟬環境におけるこれらファサード関数を直接実行する方法を示しておく。

>>> import Cmm
>>> ec = Cmm.AverageAll( dat )
など