IROHA2シーケンス管理サーバー

起動

手動起動

シーケンス管理サーバーがインストールされたディレクトリにおいて以下のコマンドを実行する。

$ cd /opt/mlfsoft/iroha2/iroha-sequence-server
$ ./run.sh

コンソールにはアクセスログ(POST/GETなど)が出力される。

サービスとしての起動

シーケンス管理サーバーをサービスとして登録している場合、systemctlコマンドによるサーバーの起動・停止の管理が可能である。

# 起動
$ sudo systemctl start irhseqsrv
# 状態確認
$ sudo systemctl status irhseqsrv
# 再起動
$ sudo systemctl restart irhseqsrv
# 停止
$ sudo systemctl stop irhseqsrv

サービスとして起動した場合、サーバーへのアクセス(POST/GETなど)を記録するアクセスログが出力される。 バージョン2.6までは /tmp に上書きで保存され、ファイル名のフォーマットは以下の通りである。

irhseqsrv.ポート番号.log

バージョン2.7からは起動時の日時をファイル名に付与して /tmp に保存する。ファイル名のフォーマットは以下の通りである。

irhseqsrv.ポート番号.YYYYmmdd-HHMMSS.log

Web UIへのアクセス

サーバーを起動しているマシンからアクセスする場合、Webブラウザで以下のURLにアクセスする。

http://localhost:8087

サーバー外のマシンからアクセスする場合、localhostをサーバーのIPアドレスに変更する。

URLにアクセスするとシーケンス管理サーバーのログイン画面が表示される。

Alternative Text

Fig. 162 シーケンス管理サーバーのログイン画面

装置管理サーバーで作成したアカウントでログインすることができる。

Web UI

管理者ログインとホーム画面

管理者としてログインに成功するとシーケンス管理サーバーのホーム画面が表示される。シーケンス管理サーバーの画面構成を Fig. 25 に示す。

Alternative Text

Fig. 163 シーケンス管理サーバーのホーム画面

Mainパネルの概要

Main パネルは4つのパネルとステータス表示バー、ならびにドロップダウン形式のメニューで構成する。 各パネルの概略は次のとおりである。

  1. Dashboard パネル

    シーケンス制御用のボタン( BeginEnd など)が配置される。また、ランおよびシーケンスに関する情報を表示する。

  2. Script Editor パネル

    File パネルと Edit パネルのサブパネルで構成し、スクリプトファイルの作成や、編集等を行う。また、スクリプトの実行予約を行う。

  3. Sequence パネル

    実行予約したスクリプトの操作、実行中シーケンスのコマンドの編集や、コマンド追加を行う。

  4. Results パネル

    シーケンスの実行結果を表示する。

ログインユーザーによって Main パネルに表示されるパネルや制限が異なる。 また、メニューに表示される項目も異なる。

Table 73 ログインユーザーごとのMainパネルの各パネルの表示

パネル

予約ユーザー

非予約ユーザー

admin

Dashboard

×

Script Editor

Sequence

×

Results

×

Table 74 ログインユーザーごとのMainパネルの各パネルの制限

パネル

予約ユーザー

非予約ユーザー

admin

Dashboard

全てのボタンが使用不可

Script Editor

Booking不可

Booking不可

Sequence

Bookedスクリプトリスト、コマンドは表示のみ、ロックボタン非表示

Results

初期設定

シーケンス管理サーバーは装置管理サーバーと通信してユーザー認証や情報取得を行う。 装置管理サーバーのIPアドレスおよびポート番号をデフォルトのlocalhost:8086以外に設定している場合、 シーケンス管理サーバー側の設定の変更を行う必要がある。

  1. adminユーザーでログインし、ユーザー名横の ボタンを押下してホーム画面のメニューを開く

  2. System Settings を選択して System Settings 画面を表示する

  3. System Settings 画面の System タブを選択する

  4. 装置管理サーバーのIPアドレスとポート番号を設定する

Alternative Text

Fig. 164 装置管理サーバーのIPアドレスとポート番号の設定

スクリプトファイルの管理

ファイル新規作成

スクリプトファイルを新規作成する手順を以下に示す。

  1. Script Editor/File パネルの New ボタン(Fig. 27)を押下し、スクリプトファイル新規作成ダイアログを開く(Fig. 28)。

  2. 新規作成ダイアログの Select ボタンを押下するとスクリプトファイルを保存するフォルダを選択するダイアログが開かれる(Fig. 29)。 フォルダ選択ダイアログにおいてフォルダを選択し、 OK ボタンを押下する。 なお、スクリプトファイルツリーにおいて新規ファイルを保存するフォルダおよび同じフォルダにあるファイルを 選択した状態でスクリプトファイル新規作成ダイアログを開くと、 Target Folder にそのフォルダへのパスが入力される。

  3. New File Name に新規作成するファイル名を入力して OK ボタンを押下するとファイルが新規作成される。 ファイル名として利用可能な文字は半角英数、半角記号の「-」「_」「.」である(フォルダ名も同様)。

Alternative Text

Fig. 165 Script Editor/FileパネルのNewボタン

Alternative Text

Fig. 166 スクリプトファイル新規作成ダイアログ

Alternative Text

Fig. 167 フォルダー選択ダイアログ

スクリプトファイルツリーは、新規作成したファイルが追加された状態のツリーに自動的に更新される。 また、作成したファイルが Script Editor/Edit パネル上に表示され、編集可能状態となる(Fig. 30)。

Alternative Text

Fig. 168 新規作成ファイルが編集可能状態になっているEditパネル

なお、以下の状態では新規作成ダイアログの OK ボタン押下時にエラーメッセージが出力され、ファイルは作成されない。

  • ファイル名を入力していない

  • 使用不可の文字を入力している

  • 指定したフォルダに同名のファイルがある

編集可能な状態にする

スクリプトファイルを編集可能な状態にする手順を以下に示す。

  1. スクリプトファイルツリーにおいて、編集を行いたいファイルを選択する。

  2. Edit ボタン(Fig. 31)を押下すると、選択したファイルの内容が Edit パネルに表示され、編集可能状態となる(Fig. 32)。

Alternative Text

Fig. 169 Script Editor/FileパネルのEditボタン

Alternative Text

Fig. 170 スクリプトファイルの編集可能状態

既に編集状態のスクリプトファイルがあり、かつ、そのファイルが保存されていない状態で Edit ボタンを押下した場合、 編集内容を保存、または編集内容を破棄するよう促すメッセージダイアログが表示される。 また、スクリプトファイルツリーで選択したファイルが実行予約状態になっている場合は編集不可となる。 実行予約済みのファイルを選択して Edit ボタンを押した場合、ファイルコピーのダイアログが表示される(ファイルコピーの手順は後述する)。

ファイルコピー

スクリプトファイルをコピーする手順を以下に示す。

  1. スクリプトファイルツリーにおいて、コピーしたいファイルを選択する。

  2. Copy ボタン(Fig. 33)を押下すると、スクリプトファイルのコピーダイアログが表示される(Fig. 34)。

  3. コピーダイアログの Target Folder には、あらかじめスクリプトファイルツリーで選択したフォルダへのパスが入力されている。 ファイルのコピーダイアログにおける操作は、ファイルの新規作成ダイアログと同様である( ファイル新規作成 参照)。

Alternative Text

Fig. 171 Script Editor/FileパネルのCopyボタン

Alternative Text

Fig. 172 ファイルのコピーダイアログ

フォルダ新規作成

フォルダを新規作成する手順を以下に示す。

  1. Make Folder ボタン(Fig. 35)を押下すると、フォルダの新規作成ダイアログが表示される(Fig. 36)。 フォルダ新規作成ダイアログの Target Folder には、あらかじめスクリプトファイルツリーで選択したフォルダへのパスが入力されている。

  2. フォルダの新規作成ダイアログにおける操作は、ファイルの新規作成ダイアログと同様である( ファイル新規作成 参照)。

Alternative Text

Fig. 173 Script Editor/FileパネルのMake Folderボタン

Alternative Text

Fig. 174 フォルダの新規作成ダイアログ

ファイル・フォルダの削除

スクリプトファイル、またはフォルダを削除する手順を以下に示す。

  1. スクリプトファイルツリーにおいて、削除したいファイル、またはフォルダを選択する。

  2. Delete ボタン(Fig. 37)を押下すると、確認ダイアログが表示される(Fig. 38)。

  3. 確認ダイアログで Delete ボタンを押すと、ファイル、またはフォルダが削除される。 この時、フォルダを選択していた場合は、フォルダ内のファイルも全て削除されるので注意が必要である。

Alternative Text

Fig. 175 Script Editor/FileパネルのDeleteボタン

Alternative Text

Fig. 176 ファイル、またはフォルダ削除の確認ダイアログ

なお、以下に示すファイルおよびフォルダは削除不可であり、削除しようとするとその理由が記述されたダイアログが表示される。

  • -Common フォルダ

  • ユーザー名のフォルダ(サブフォルダにユーザー名を付けたものは除く)

  • 編集状態のファイル、およびそのファイルが格納されているフォルダ

  • 実行予約状態になっているファイル、およびそのファイルが格納されているフォルダ

ファイル・フォルダのリネーム

スクリプトファイル、またはフォルダをリネームする手順を以下に示す。

  1. スクリプトファイルツリーにおいて、リネームしたいファイル、またはフォルダを選択する。

  2. Rename ボタン(Fig. 39)を押下すると、スクリプトファイルのリネームダイアログが表示される(Fig. 40)。

  3. ファイルのリネームダイアログにおける操作は、フォルダの選択がない以外はファイルの新規作成ダイアログと同様である( ファイル新規作成 参照)。

Alternative Text

Fig. 177 Script Editor/FileパネルのRenameボタン

Alternative Text

Fig. 178 ファイルのリネームダイアログ

なお、リネームの操作においても、削除不可であるファイル、フォルダと同じ条件( ファイル・フォルダの削除 参照)が適用される。

スクリプトファイル、ファサードファイルのアップロード(インポート)

スクリプトファイル、およびファサードファイルのアップロード(インポート)は、以下の2つの方法で行う。

  • Upload ボタンを押す

  • ファイルをドラッグ&ドロップする

Uploadボタン

Upload ボタンを使用した、ファイルのインポートの手順を以下に示す。

  1. File パネルの Upload ボタン(Fig. 41)を押下すると、ファイルのアップロードダイアログが表示される(Fig. 42)。

  2. アップロードダイアログにおいて、インポートしたいスクリプトファイル、またはファサードファイルを選択し、開くボタンを押下する。
    • スクリプトファイルを選択していた場合、インポート先のフォルダを選択するダイアログが表示される。ダイアログでフォルダ選択後、 OK ボタンを押下するとスクリプトファイルがアップロードされる。

    • ファサードファイルを選択していた場合、 /database/facades フォルダ直下にファサードファイルがアップロードされる。

  3. アップロードに成功した場合、メッセージダイアログが表示される。また、アップロードに失敗した場合、エラーメッセージダイアログが表示される。

インポートが可能なファイルの拡張子を Table 23 に示す。

Table 76 インポートが可能なファイルの拡張子

ファイル

拡張子

スクリプトファイル

.i2s、.xml、.spt

ファサードファイル

.py

Alternative Text

Fig. 179 Script Editor/FileパネルのUploadボタン

Alternative Text

Fig. 180 ファイルのアップロードダイアログ

ドラッグ&ドロップ

ドラッグ&ドロップでファイルをインポートする手順を以下に示す。

  1. インポートするのがスクリプトファイルであった場合、ローカルの環境からインポートしたいスクリプトファイルを選択し、スクリプトファイルツリーへドラッグ&ドロップする。

  2. インポートするのがファサードファイルであった場合、 Edit パネルの左側に表示されているツリー( Fig. 43 の赤枠・以下、ファサード関数ツリーとする)へドラッグ&ドロップする。

  3. 以降の操作は、ファイルのアップロードダイアログで開くボタンを押した後と同様である。

Alternative Text

Fig. 181 Script Editor/Fileパネルのファサード関数ツリー

スクリプトファイルのダウンロード

スクリプトファイルをダウンロードする手順を以下に示す。

  1. スクリプトファイルツリーにおいて、ダウンロードしたいファイルを選択する。

  2. Download ボタン(Fig. 44)を押下すると、スクリプトファイルのダウンロードダイアログが表示される(Fig. 45)。

  3. Save File (ファイルを保存する)のラジオボタンにチェックを入れて OK ボタンを押下すると、ローカルの環境にファイルが保存される。

Alternative Text

Fig. 182 Script Editor/FileパネルのDownloadボタン

Alternative Text

Fig. 183 ファイルのダウンロードダイアログ

ファイルツリーのリロード

Script Editor/File パネルのヘッダ部右側にある Reload ボタン(Fig. 46)を押下すると、スクリプトファイルツリーの内容が現在の最新の状態に更新される。

Alternative Text

Fig. 184 Script Editor/FileパネルのReloadボタン

スクリプトファイルの編集

コマンドの追加

コマンドの追加は、以下の2つの方法で行う。

  • Add ボタンを押下する

  • ファサード関数をドラッグ&ドロップする

Addボタン

Add ボタンを使用してコマンドを追加する手順を以下に示す。

  1. ファサード関数ツリーから追加したいファサードを選択する。

  2. Edit パネルの右側にある Script エリアにおいて、コマンドを追加したい箇所を選択する。

  3. Add ボタン(Fig. 47)を押下すると、コマンドのパラメータ入力ダイアログが表示される(Fig. 48)。

  4. ダイアログでパラメータ値を入力後、 Add ボタンを押すと Script エリアで選択したコマンドの1つ下にファサード関数ツリーで選択したファサードが追加される。

Alternative Text

Fig. 185 Script Editor/EditパネルのAddボタン

Alternative Text

Fig. 186 コマンドのパラメータ入力ダイアログ

ファサードを選択していない状態で Add ボタンを押した場合は、エラーメッセージダイアログが表示される。

ドラッグ&ドロップ

ドラッグ&ドロップでコマンドを追加する手順を以下に示す。

  1. ファサード関数ツリーから追加したいファサードを選択し、 Script エリアのコマンドを追加したい箇所へドラッグする。

  2. ドラッグ先が青線で表示されるので(Fig. 49)、追加したい箇所でドロップするとコマンドのパラメータ入力ダイアログが表示される。

  3. その後の操作は Add ボタンを押した時と同様である。

Alternative Text

Fig. 187 ドラッグ&ドロップによるコマンドの追加

コマンドの移動

コマンドの移動は、以下の2つの方法で行う。

  • 矢印ボタンを押下する

  • コマンドをドラッグ&ドロップする

矢印ボタン

移動したいコマンドを選択状態にして、ボタンを押下する( Fig. 50 )。 この時、上下の矢印ボタン( )は同じ階層にあるコマンドを移動する際に使用する。 また、左右の矢印ボタン( )は階層を変更する時(ループ内に入れる、ループ外に出す)に使用する。

Alternative Text

Fig. 188 Script Editor/Editパネルの矢印ボタン

移動できないコマンドを選択した時は、エラーメッセージが表示される。

矢印ボタンを使用するコマンドの移動では、複数のコマンドを同時に移動させることはできず、エラーメッセージが表示される。 複数のコマンドを同時に移動させたい場合は、ドラッグ&ドロップを利用する。

ドラッグ&ドロップ

移動したいコマンドを選択し、入れ替え先にドラッグする。 ドラッグ時は、コマンド追加時と同様にドラッグ先が青線で表示されるので、移動したい箇所でドロップする。 複数のコマンドを選択した状態( Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリック)でドラッグ&ドロップをすることで、 複数のコマンドを同時に移動させることができる。

コマンドのコピー

コマンドをコピーする手順について以下に示す。

  1. Script エリアにおいてコピーしたいコマンドを選択する。

  2. Copy ボタン( Fig. 51 )を押下するとコマンドがコピーされる。

Alternative Text

Fig. 189 Script Editor/EditパネルのCopyボタン

複数のコマンドを選択した状態( Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリック)で Copy ボタンを押すことで、複数のコマンドのコピーも可能である。 また、コピーされたコマンドは、再度 Copy ボタンを押すか、画面のリロードをするまで保存されているので、 別なファイルにペーストすることが可能である。

コマンドを選択していない状態で Copy ボタンを押した場合、エラーメッセージダイアログが表示されコピーは行われない。

コマンドのペースト

コマンドをペーストする手順について以下に示す。

  1. Script エリアにおいてペースト先のコマンドを選択する。

  2. Paste ボタン( Fig. 52 )を押下すると、あらかじめコピーしておいたコマンドが選択したコマンドの1つ下にペーストされる。

Alternative Text

Fig. 190 Script Editor/EditパネルのPasteボタン

コマンドをコピーしていない状態で Paste ボタンを押した場合、エラーメッセージダイアログが表示される。

コマンドの削除

コマンドを削除する手順について以下に示す。

  1. Script エリアにおいて削除したいコマンドを選択する。

  2. Delete ボタン( Fig. 53 )を押下すると、確認ダイアログが表示される。

  3. 確認ダイアログで Delete ボタンを押下すると、選択したコマンドが削除される。

Alternative Text

Fig. 191 Script Editor/EditパネルのDeleteボタン

複数のコマンドを選択した状態( Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリック)で Delete ボタンを押下することで、複数のコマンドの削除も可能である。

コマンドを選択していない状態で Delete ボタンを押下した場合、エラーメッセージダイアログが表示されコマンドの削除は行われない。

パラメータの変更

コマンドのパラメータ(ファサード関数の引数)を変更する手順について以下に示す。

  1. Script エリアにおいて、パラメータを変更したいコマンドの Arguments 列( Fig. 54 の赤枠)をクリックすると、コマンド追加時と同様のパラメータ編集ダイアログが表示される(Fig. 55)。

  2. パラメータ値を入力後、 Update ボタンを押下すると、 Script エリアに表示されているパラメータが更新される。

Alternative Text

Fig. 192 ScriptエリアのArguments列

Alternative Text

Fig. 193 パラメータ編集ダイアログ

コマンドのスキップ

Script エリアにおいて、 Do/Skip 列のチェックボックス( Fig. 56 の赤枠)の チェックを外すとコメントアウト状態となり、シーケンス実行時にスキップされる。 また、スクリプトファイルのチェック( スクリプトファイルのチェック 参照)を行う際も、 コメントアウトされているコマンドはチェック対象から除外される。

Alternative Text

Fig. 194 ScriptエリアのDo/Skipチェックボックス

パラメータの可視化設定

可視化するパラメータを設定する手順について以下に示す。

  1. Edit パネルの Params Graph ボタン( Fig. 57 )を押下すると、可視化パラメータ設定ダイアログが表示される(Fig. 58)。

  2. 可視化パラメータの設定後、 Update を押下すると可視化パラメータ設定ダイアログが閉じる。 なお、この時点ではまだスクリプトファイルに可視化パラメータの設定は反映されていないため、上書き保存、または名前を付けて保存を行う必要がある( スクリプトファイルの上書き保存スクリプトファイルに名前を付けて保存 参照)。

Alternative Text

Fig. 195 Script Editor/EditパネルのParams Graphボタン

Alternative Text

Fig. 196 可視化パラメータ設定ダイアログ

ダイアログには、編集中のスクリプトファイルに含まれるコマンドのパラメータのうち、 可視化可能なパラメータの一覧が表示される(数値でない引数は可視化不可)。 パラメータ毎に設定できる項目について Table 24 に示す。

Table 77 可視化パラメータ設定ダイアログの項目一覧

No.

項目名

説明

1

On

チェックを付けると可視化対象となる。

2

Parameter

パラメータ名。

3

Facade

パラメータを取るファサード名。

4

Graph Name

グラフ上の表示名。

5

Unit

グラフ上に表示する単位。

スクリプトファイルの上書き保存

Edit パネルの Save ボタン(Fig. 59)を押下すると、現在編集中のスクリプトファイルが上書き保存される。 もし、同名のファイルが実行予約状態になっている状態で Save ボタンを押下した場合、 上書き保存は不可であるため、名前を付けて保存するダイアログが表示される(Fig. 60)。

Alternative Text

Fig. 197 Script Editor/EditパネルのSaveボタン

Alternative Text

Fig. 198 スクリプトファイルに名前を付けて保存するダイアログ

スクリプトファイルに名前を付けて保存

スクリプトファイルに名前を付けて保存する手順について以下に示す。

  1. Edit パネルの Save as ボタン(Fig. 61)を押下すると、現在編集中のスクリプトファイルに名前を付けて保存するダイアログが表示される(Fig. 60)。

  2. ダイアログの Target Folder には、ログインユーザー名のフォルダへのパスが入力されている。 その他、名前を付けて保存するダイアログにおける操作は、ファイルの新規作成ダイアログと同様である( ファイル新規作成 参照)。

Alternative Text

Fig. 199 Script Editor/EditパネルのSave asボタン

編集内容の破棄

編集内容の破棄の手順について以下に示す。

  1. Edit パネルの Revert ボタン(Fig. 62)を押下すると、編集内容の破棄確認ダイアログが表示される(Fig. 63)。

  2. 確認ダイアログで Revert ボタンを押下すると、編集内容が破棄され、編集前のスクリプトファイルの内容が Script エリアに表示される。

Alternative Text

Fig. 200 Script Editor/EditパネルのRevertボタン

Alternative Text

Fig. 201 編集内容の破棄確認ダイアログ

スクリプトファイルのチェック

Edit パネルの右側にある Check タブをクリックすると、 Script エリアが Check エリアに切り替わると同時に、 スクリプトファイルの検査実行が行われ、その結果が表示される(Fig. 64)。 検査実行の結果、エラーが生じたコマンドには、エラーメッセージが表示される(Fig. 65)。 この場合、予測時間の合計は計算されない。

エラーがない場合は、予測時間の合計が計算され、シーケンスメインエリアの右下に表示される。

ループのコマンドが含まれていた場合は展開された状態で表示される。 また、コメントアウト状態のコマンドの検査は行われず、コマンドの終了予測時間の列にはハイフンが表示される。

Alternative Text

Fig. 202 Script Editor/EditパネルのCheckエリア

Alternative Text

Fig. 203 エラーが生じた場合のCheckエリア

シーケンスの制御

スクリプト実行の予約

スクリプト実行の予約には以下の2つの方法がある。

  • File パネルから予約する

  • Edit パネルから予約する

Fileパネルからの予約

File パネルからスクリプト実行を予約する手順を以下に示す。

  1. Script Editor パネル内の File パネルのスクリプトファイルツリーから、予約するスクリプトを選択する。

  2. Booking ボタン(Fig. 66)を押下すると、選択したスクリプトが、 Sequence パネルのBookedスクリプトエリア(Fig. 67)の末尾に追加され、予約が完了する (以降、予約したスクリプトをBookedスクリプト、そのリストをBookedスクリプトリストと記す)。

Alternative Text

Fig. 204 Script Editor/FileパネルのBookingボタン

Alternative Text

Fig. 205 Bookedスクリプトエリア

スクリプトを予約するときに、すでに同一のスクリプトが予約されている場合は、 同一スクリプトの予約確認ダイアログ(Fig. 68)が表示される。 ここでは、2つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押す。

  • OK :スクリプトを予約する

  • Cancel :予約をキャンセルする

Alternative Text

Fig. 206 同一スクリプトの予約確認ダイアログ

Editパネルからの予約

Script Editor パネル内の Edit パネルで、編集状態( Edit パネルに表示されているが、変更はされてない状態) のスクリプトファイルが存在するときに、 Edit パネルからスクリプト実行の予約が可能である。 その状態で Booking ボタン(Fig. 69)を押下することで、編集状態のスクリプトが Sequence パネルのBookedスクリプトエリア(Fig. 67)の末尾に追加され、予約が完了する。

Alternative Text

Fig. 207 Script Editor/EditパネルのBookingボタン

すでに同一のスクリプトが予約されている場合の処理は Fileパネルからの予約 の場合と同様である。

予約するスクリプトを編集している場合(なんからの変更を加えたが、保存していない状態)に Booking ボタンを押下すると、 編集中スクリプトの保存ダイアログ(Fig. 70)が表示される。 ここでは、3つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押下する。 それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

  • Save ボタン

    編集中スクリプトを上書き保存してから、予約する。

  • Save as ボタン

    編集中スクリプトを別名で保存してから、別名で保存したスクリプトを予約する。その手順を以下に示す。

    • ボタンを押すと、編集中スクリプトの別名保存ダイアログ(Fig. 71)が表示される。

    • 保存先フォルダを選択し、スクリプトファイル名を入力して、 OK ボタンを押下する。 それにより、スクリプトファイルが別名保存され、そのスクリプトが予約される。

  • Cancel ボタン

    保存も予約も行わない。

Alternative Text

Fig. 208 編集中スクリプトの保存ダイアログ

Alternative Text

Fig. 209 編集中スクリプトの別名保存ダイアログ

予約するスクリプトが編集中(変更されていて保存していない状態)で、かつ同一スクリプトが予約済みの場合は、 編集中スクリプトの別名保存ダイアログ(Fig. 72)が表示される。 このダイアログは、編集中スクリプトの保存ダイアログ(Fig. 70)から Save ボタンを除いたものである。 Save as ボタン、 Cancel ボタンを押したときの処理は、編集中スクリプトの保存ダイアログと同一である。

Alternative Text

Fig. 210 編集中スクリプトの別名保存ダイアログ(同一スクリプトが予約済みの場合)

シーケンスの開始

シーケンスの開始は、 Dashboard パネルまたは Sequence パネルから行う。手順を以下に示す。

  1. スクリプト実行を予約する( スクリプト実行の予約 )。

  2. Dashboard パネルまたは Sequence パネルの Start ボタン(Fig. 73)を押下すると、 Bookedスクリプトリストの先頭のBookedスクリプトのシーケンスが開始される。

Alternative Text

Fig. 211 DashboardパネルおよびSequenceパネルのStartボタン

シーケンスが正常に開始したか否かを通知するトーストメッセージが表示される(Fig. 74)。

Alternative Text

Fig. 212 トーストメッセージ(シーケンスが正常に開始された状態)

また、シーケンスが開始されると Main パネル上部のサーバー名の右隣に実行中のスクリプトファイル名が表示される(Fig. 75)。 状態によって背景色が Table 25 に示すように変化する。

Alternative Text

Fig. 213 シーケンス実行中のファイル名と状態の表示

Table 78 実行中のスクリプトファイル名の背景色

No.

状態

背景色

1

未実行

青色

2

実行中

緑色

3

中断中

水色

4

実行中止

オレンジ

5

実行シーケンスのエラー

赤色

測定およびシーケンスに関する情報

Dashboard パネル(Fig. 76)には、ランおよびシーケンスに関する情報が自動的に表示され、一定時間間隔で更新される。 表示される項目を Table 26Table 27 に示す。

Alternative Text

Fig. 214 Dashboardパネル

Table 79 測定に関する情報

No.

項目

内容

1

Run No.

装置管理サーバーで設定されているRun No.

2

Inst

装置管理サーバーで設定されているビームライン番号、装置コード

3

User

予約ユーザー名

4

Theme ID

装置管理サーバーで設定されている課題ID

5

Sample ID

装置管理サーバーで設定されている試料ID

Table 80 シーケンスに関する情報

No.

項目

内容

1

Facade

実行中/実行済みコマンド名 in スクリプトファイル名

2

Status

シーケンスの状態

3

Started

シーケンスの開始日時

4

Estimated End

シーケンスの予測終了日時

5

Next Script

次に実行される予定の予約スクリプト名

6

Booked Scripts

未実行の予約スクリプト名

7

Post Processing

実行済みの後処理コマンド名
後処理シーケンスのステータス

8

赤枠

ファサードから送信されたメッセージ

シーケンスの一時停止

シーケンス実行中は、制御ボタンの Pause ボタン(Fig. 77)が使用可能であり、シーケンスを一時停止することができる。

Alternative Text

Fig. 215 シーケンス実行中の制御ボタン

シーケンスを一時停止する手順を、以下に示す。

  1. Pause ボタンを押下することで、シーケンスの一時停止アクション選択ダイアログ(Fig. 78)が表示される。

  2. シーケンスの一時停止アクション選択ダイアログには、3つのボタンが表示されるので、 実行したい処理に応じたボタンを押下する。それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

    • Pause Sequence ボタン

      シーケンスを一時停止する。

    • Pause Sequence and DAQ ボタン

      シーケンスとDAQを一時停止する。DAQが進行中でない場合は Pause Sequence ボタンと同じ処理となる。

    • Cancel ボタン

      シーケンスの一時停止をキャンセルする。

Alternative Text

Fig. 216 シーケンスの一時停止アクション選択ダイアログ

シーケンスの再開

シーケンスの一時停止中は、制御ボタンの Resume ボタン(Fig. 79)が使用可能であり、シーケンスを再開することができる。

Resume ボタンを押下することで、一時停止中のシーケンスが再開する。 また、DAQを一時停止していた場合は、DAQも再開する。 シーケンスを再開すると、それを示すトーストメッセージが表示される。

Alternative Text

Fig. 217 シーケンス停止中の制御ボタン

シーケンスの中止

シーケンス実行中およびシーケンスの一時停止中は、 Abort ボタンが使用可能であり、シーケンスを中止することができる。 シーケンスを中止する手順を、以下に示す。

  1. Abort ボタンを押下することで、シーケンスの中止アクション選択ダイアログ(Fig. 80)が表示される。

  2. シーケンスの中止アクション選択ダイアログには、4つのボタンが表示されるので、 実行したい処理に応じたボタンを押下する。それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

    • End Sequence ボタン

      シーケンスを中止する。

    • End Sequence and DAQ ボタン

      シーケンスとDAQを中止する。

    • Post Processing ボタン

      シーケンスを中止した後、後処理シーケンスを開始する。開始した後処理シーケンスの実行状況は、Dashboard パネルの下部に表示される。

    • Cancel ボタン

      シーケンスの中止をキャンセルする。

Note

シーケンスの中止アクション選択ダイアログが表示される際に、 後処理用のスクリプトファイルについて以下のチェックが行われる。 これらのチェックで問題が生じた場合は、 Post Processing ボタンは表示されない。

  • 後処理用のスクリプトファイルが存在するかどうか

  • 後処理用のスクリプトでエラーが発生しないかどうか

Alternative Text

Fig. 218 シーケンスの中止アクション選択ダイアログ

後処理シーケンス実行中は、 DashboardAbort ボタンが使用可能になる。 Abort ボタンを押下すると、後処理シーケンスが中止される。 中止するかどうかの確認はないので、 Abort ボタンを押下する場合は注意が必要である。

実行中のシーケンスの状況を閲覧

実行中のシーケンスの状況は、以下の2つの方法で閲覧する。

  • 実行中のシーケンスを表示する

  • グラフを表示する

実行中のシーケンスの表示

実行中のシーケンスは、自動的にシーケンスメインエリア(Fig. 81)に表示され、一定時間間隔で表示内容が更新される。 シーケンス実行中のシーケンスメインエリアの表示内容について、以下に示す。

  • 実行中のシーケンスの、各コマンドが表示される。

  • テーブルの1行に、1つのコマンドが対応する。

  • 実行中のコマンドには、赤枠が表示され、文字色がグレーで表示される。

  • 実行済み、またはスキップされたコマンドは、文字色がグレーで表示される。

  • 実行済みのコマンドには、コマンドの開始と終了時刻が表示される。

  • 未実行のコマンドは、文字色が黒で表示される。

Alternative Text

Fig. 219 シーケンス実行中のシーケンスメインエリア

シーケンスメインエリア上部の Auto scroll チェックボックスをオンにすると、 実行中のコマンド(赤枠が表示されたコマンド)をテーブルの中央に表示するように自動的にスクロールされる (ただし、コマンドの先頭を実行している場合など、スクロールできない場合を除く)。

グラフの表示

シーケンス実行中または一時停止中に、シーケンスメインエリア上部の Graph ボタンを押下すると、 実行中のシーケンスのグラフがブラウザの別タブに表示される。 表示されるグラフについて、以下に示す。

  • 一定時間間隔で更新される。

  • 予測時間と実際に実行に要した時間、パラメータ値のグラフが表示される。

  • 実行したスクリプトにグラフのパラメータ( パラメータの可視化設定 )が設定されていない場合、グラフのタブは表示されるが、グラフは表示されない。

Alternative Text

Fig. 220 実行中のシーケンスのグラフ

実行中のシーケンスの編集

コマンドの使用/不使用の切り替え

シーケンスメインエリアには、実行中のシーケンスの各コマンドが表示される。 各コマンド行の1列目には、チェックボックスがあり、コマンドの使用/不使用を示している(Fig. 83)。

未実行のコマンドのチェックをオフにすることで、そのコマンドは使用しない設定になる。 逆に、未実行のコマンドのチェックをオンにすることで、そのコマンドは使用する設定になる。

チェックをオンまたはオフに切り替えたときは、状態の変更をサーバー側に通知するため、連続してオン、オフを切り替えることはできない。 また、実行中や実行済みのコマンドについては、オン、オフを切り替えることはできない。

Alternative Text

Fig. 221 コマンドの使用、不使用の切り替え

コマンドの移動

コマンドの移動は、以下の2つの方法で行う。

  • 矢印ボタンを使用する

  • コマンドをドラッグ&ドロップする

矢印ボタン

矢印ボタンを使用したコマンドの移動手順を以下に示す。

  1. 移動するコマンドをクリックして選択する(複数のコマンドを選択する場合は Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリックする)。

  2. コマンドの移動ボタン(移動したい方向のボタン、Fig. 84 の赤枠)を押下することで、コマンドが1つ上または下に移動する( Fig. 84 で緑枠の上にあった2つのコマンドが、 Fig. 85 で緑枠の下に移動)。

Alternative Text

Fig. 222 実行中シーケンスのコマンド移動(移動前)

Alternative Text

Fig. 223 実行中シーケンスのコマンド移動(移動後)

実行済みのコマンドを移動しようとしたり、 実行済みのコマンドの上にコマンドを移動したりしようとした場合は、 エラーメッセージが表示され移動は行われない。

ドラッグ&ドロップ

ドラッグ&ドロップによるコマンドの移動手順を以下に示す。

  1. 移動するコマンドをクリックして選択する(複数のコマンドを選択する場合は Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリックする)。

  2. 選択したコマンドをドラッグすることで、移動先が青線で示される( Fig. 86 の緑枠内)。

  3. 移動したい位置でドロップすることで、青線で示された位置にコマンドが移動する。

Alternative Text

Fig. 224 ドラッグ&ドロップによる実行中シーケンスのコマンド移動

実行済みのコマンドを移動しようとしたり、 実行済みのコマンドの上にコマンドを移動したりしようとした場合は、 エラーメッセージが表示され移動は行われない。

コマンドのコピー&ペースト

コピー

コマンドをコピーする手順を以下に示す。

  1. コピーするコマンドをクリックして選択する(複数のコマンドを選択する場合は Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリックする)。

  2. Copy ボタン(Fig. 87)を押下することで、クリップボードにコマンドがコピーされる。

Alternative Text

Fig. 225 実行中シーケンスのコマンドのコピー

ペースト

コピーしたコマンドをペーストする手順を以下に示す。

  1. ペースト先のコマンドを選択する。

  2. Paste ボタン(Fig. 88)を押下することで、選択したコマンドの下にコピーしたコマンドが追加される( Fig. 88 の緑枠)。

Alternative Text

Fig. 226 実行中シーケンスのコマンドのペースト

使用しないコマンド(チェックがオフ)をコピーしてペーストした場合は、 自動的に使用する設定(チェックがオンの状態)に変更される。

実行済みのコマンドや実行中のコマンドの上にペーストしようとした場合は、 エラーメッセージが表示されペーストは行われない。

コマンドのパラメータ編集

コマンドのパラメータを編集する手順を以下に示す。

  1. シーケンスメインエリアの未実行コマンドの Arguments 列( Fig. 89 の緑枠)をクリックする。 または、未実行コマンドを選択し、 Edit ボタン( Fig. 89 の赤枠)を押下することで、コマンドパラメータの編集ダイアログ( Fig. 90 )が表示される。

  2. コマンドパラメータの編集ダイアログでパラメータを変更する。

  3. コマンドパラメータの編集ダイアログには2つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押下する。 それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

    • Update ボタン

      対象コマンドのパラメータを更新してダイアログを閉じる。

    • Close ボタン

      対象コマンドのパラメータを更新せずにダイアログを閉じる。

Alternative Text

Fig. 227 実行中シーケンスのコマンドパラメータの編集

Alternative Text

Fig. 228 コマンドパラメータの編集ダイアログ

実行済みや実行中のコマンドの場合は、 Arguments 列をクリックしてもコマンドパラメータの編集ダイアログは表示されない。 未実行のコマンドについて、コマンドパラメータの編集ダイアログを表示したままにして時間が経過すると、そのコマンドが実行中や実行済みの状態に変化する。 そのような状態になった後で、コマンドパラメータを更新しようとした場合は、エラーメッセージが表示され、コマンドパラメータは更新されない。

コマンドの削除

コマンドを削除する手順を以下に示す。

  1. 削除するコマンドをクリックして選択する(複数のコマンドを選択する場合は Shift キー、または Ctrl キーを押しながらコマンドをクリックする)。

  2. Delete ボタン(Fig. 91)を押下することで、コマンド削除の確認ダイアログ( Fig. 92 )が表示される。

  3. コマンド削除の確認ダイアログには、2 つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押下する。 それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

    • Delete ボタン

      選択したコマンドを削除する。

    • Cancel ボタン

      削除をキャンセルする。

Alternative Text

Fig. 229 実行中シーケンスのコマンドの削除

Alternative Text

Fig. 230 コマンド削除の確認ダイアログ

実行中または実行済みのコマンドを削除しようとした場合は、エラーメッセージが表示され削除は行われない。

コマンドの追加

コマンドを追加する手順を以下に示す。

  1. シーケンスメインエリアで、追加先のコマンドをクリックして選択する(追加するコマンドは、選択したコマンドの下に追加される)。

  2. Add Commands タブにおいて追加するファサード関数を選択して Add ボタン(Fig. 93)を押下することで、コマンド追加ダイアログ( Fig. 94 )が表示される。

  3. コマンド追加ダイアログでパラメータを設定する。

  4. コマンド追加ダイアログには2つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押下する。 それぞれのボタンの機能について、以下に示す。

    • Add ボタン

      シーケンスメインエリアで選択した追加先のコマンドの下にコマンドを追加する。

    • Close ボタン

      コマンドの追加をせずに、ダイアログを閉じる。

Alternative Text

Fig. 231 実行中シーケンスへのコマンドの追加

Alternative Text

Fig. 232 コマンド追加ダイアログ

実行済みのコマンドを選択してコマンドを追加しようとした場合は、 エラーメッセージが表示されコマンドの追加は行われない。 また、実行中のコマンドの下に追加する場合も、追加できない場合もあるので注意が必要である ( Sequence パネルの更新タイミングのラグより、実行中のコマンドが既に実行済みの場合がある)。

実行中シーケンスの管理

実行中シーケンスの保存

シーケンスを実行中に編集した場合、元のスクリプトファイルにはその結果は反映されない。 そのため、編集した実行中シーケンスを再利用したい場合には実行中もしくは実行後に保存を行う。

実行中のシーケンスを保存する手順を以下に示す。

  1. シーケンス実行中に Save ボタン(Fig. 95)を押下すると、シーケンスの保存ダイアログ( Fig. 96 )が表示される。

  2. シーケンスの保存ダイアログにおいて、実行中のシーケンスの保存フォルダと保存するスクリプトファイル名を設定する。 保存フォルダには、ログインしているユーザーの名称のフォルダ( /database/scripts フォルダ内のユーザーごとのフォルダ)がデフォルトで表示される。 別のフォルダを保存先に指定する場合は、 Select ボタンを押してシーケンス保存先フォルダの選択ダイアログを表示し、保存先を指定する。

  3. シーケンスの保存ダイアログには前述した Selcet ボタン以外に、2つのボタンが表示されるので、実行したい処理に応じたボタンを押す。 それぞれのボタンの機能について以下に示す。

    • OK ボタン

      設定した保存フォルダに、実行中のシーケンスを設定したスクリプトファイル名で保存する。

    • Cancel ボタン

      シーケンスの保存をキャンセルする。

Alternative Text

Fig. 233 実行中シーケンスの保存

Alternative Text

Fig. 234 実行中シーケンスの保存ダイアログ

シーケンス保存時にすでに同名のファイルが存在する場合は、エラーメッセージが表示される。

次に実行するシーケンスが予約されていない場合(Bookedスクリプトリストが空の場合)は、シーケンスの実行終了後でも保存が可能である。 一方、次に実行するシーケンスが予約されている状態で保存操作を行う場合は、 OK ボタンを押した時点で実行中のシーケンスが保存対象となる。 保存操作を行うタイミングによっては、次に予約されているシーケンスが開始されている可能性もあるので注意が必要である。

実行中シーケンスのチェック

実行中のシーケンスをチェックするには、 Check Sequence タブ( Fig. 97 の赤枠)を押下する。 それにより、実行中のシーケンスの検査実行が行われ、チェック結果がシーケンスメインエリアに表示される。 使用しないコマンドは、チェック対象から除外される。

検査実行の結果、エラーが生じたコマンドにはエラーメッセージが表示される。 その場合、予測時間の合計は計算されない。エラーが存在しない場合は予測時間の合計が計算され、シーケンスメインエリアの右下に表示される。

Alternative Text

Fig. 235 実行中シーケンスのチェック

Bookedスクリプトの管理

実行中シーケンスへの追加

シーケンスが実行中で、かつBookedスクリプトが1つ以上設定されている状態でBookedスクリプトを選択する。 その状態で Add Now ボタン(Fig. 98)を押下することで、頭のBookedスクリプトが展開され、実行中のシーケンスに追加される( Fig. 99 )。

Alternative Text

Fig. 236 実行中のシーケンスへのBookedスクリプトの追加

Alternative Text

Fig. 237 実行中のシーケンスへのBookedスクリプトが追加された状態

Bookedスクリプトの実行

自動実行

実行したシーケンスが終了した際にBookedスクリプトが存在する場合、 自動的に先頭のBookedスクリプトのシーケンスが開始される。 開始したBookedスクリプトはリストから削除される。 Bookedスクリプトが存在しなくなるか、 Abort ボタンでシーケンスを中止するまで、自動実行は継続する。

Add Nowボタン

シーケンスが実行されておらず、かつBookedスクリプトが1つ以上設定されている状態で、 実行中シーケンスへの追加 で説明した Add Now ボタンを押下すると、 先頭のBookedスクリプトのシーケンスが実行状態へと遷移するが、 最初のコマンドを実行する前の段階で一時停止となる。

これは、複数のスクリプトを組み合わせて測定する際に 実行中のシーケンスの編集 で説明した機能を用いて シーケンスの編集を行うための機能である。 例えば、スクリプトAの途中にスクリプトBの処理を差し込みたい場合、 通常はスクリプトAをコピーした新しいスクリプトファイルを作成し、 そのファイルにスクリプトBのコマンドを追加するということを行う。 一方で、実行中シーケンスの編集機能を用いれば、 新しいスクリプトファイルを作成せずにスクリプトの作成を行うことができる。

シーケンスを再開するには Resume ボタンを押下する( シーケンスの再開 参照)。

Bookedスクリプトの操作

チェック
  1. Bookedスクリプトが1つ以上存在する状態で、チェックするBookedスクリプトを選択する。 それにより、選択したBookedスクリプトがハイライトされる。

  2. Check script ボタン( Fig. 100 赤枠)を押下することで、選択した Bookedスクリプトの内容がチェックされる。 結果は Check Script パネル( Fig. 100 緑枠)に表示される。

なお、スクリプトがBookされた時点で自動的にチェックが行われる。

Alternative Text

Fig. 238 Bookedスクリプトのチェック

順番の入れ替え

Bookedスクリプトの順番を入れ替える手順を以下に示す。

  1. Bookedスクリプトが複数存在する状態で、順番を入れ替えるBookedスクリプトを選択する。 それにより、選択したBookedスクリプトがハイライトされる。

  2. または、 ボタン( Fig. 101 )を押下することで、押したボタンに応じて選択したBookedスクリプトが、上または下に移動する。

最上段のBookedスクリプトを選択して ボタンを押した場合や、最下段のBookedスクリプトを選択して ボタンを押した場合は、順番の入れ替えは行われない。

Alternative Text

Fig. 239 Bookedスクリプトの入れ替え

削除

Bookedスクリプトを削除する手順を以下に示す。

  1. Bookedスクリプトが1つ以上存在する状態で、削除するBookedスクリプトを選択する。 それにより、選択したBookedスクリプトがハイライトされる。

  2. Delete ボタン( Fig. 102 )を押下すると、確認ダイアログが表示される。

  3. 確認ダイアログにおいて Delete ボタンを押下すると、選択したBookedスクリプトが削除(予約解除)される。

Alternative Text

Fig. 240 Bookedスクリプトの削除

差し戻し

Bookedスクリプトを差し戻して編集状態にする手順を以下に示す。

  1. Bookedスクリプトが1つ以上存在する状態で、差し戻すBookedスクリプトを選択する。 それにより、選択したBookedスクリプトがハイライトされる。

  2. Edit ボタン( Fig. 103 )を押下すると、確認ダイアログが表示される。

  3. 確認ダイアログにおいて Edit ボタンを押下すると、選択したBookedスクリプトが差し戻される。

Alternative Text

Fig. 241 Bookedスクリプトの差し戻し

結果の確認

シーケンス実行結果の確認

シーケンス実行結果は、 Results パネル(Fig. 104)で確認することができる。 Results パネルに表示される内容を Fig. 104 に示す。

Alternative Text

Fig. 242 Resultsパネル

Table 81 Resultパネルに表示される内容

No.

項目

内容

1

Date

ログが記録された日時

2

Level

ログのレベル(INFO、ERROR、WARNING、DEBUG)

3

Facade

ファサード名(括弧内はファサード関数名)

4

Arguments

ファサードの引数とその値

5

Return

ファサードの戻り値

6

Start

ファサードの開始時刻

7

End

ファサードの終了時刻

8

Duration

ファサードの実行時間

9

Difference

ファサードの実行時間と予測実行時間の差

10

Status

終了状態

Results パネルは Main パネル(ログインしたときに最初に表示されるパネル)に配置されている。 Results パネルには、ログインしているユーザーの実行ログが表示される。 ただし、adminでログインしている場合は、全ユーザーの実行ログが表示される。

表示する実行ログは Filter 欄で設定する。設定する項目を Table 29 に示す。 なお、 Filter 欄の設定値は、ログインし直したり、別画面を表示後に Main パネルを表示したりしたときは、デフォルト値にリセットされる。

Table 82 Resultパネル/Filter欄の設定項目

No.

項目

内容

デフォルト値

1

Starting Log File No.

最新ログファイルから数えて、何番目のログファイルからを表示対象とするか。

1

2

Num of Log Files

Starting Log File No.で指定したログファイルから新しい方に向かって、いくつのログファイルを表示するか。

1

3

Records per Page

1ページあたりの表示ログ数

50

4

Level

表示するログレベル(all、info、warning、error、debug)

all

5

Reverse Order

実行ログを表示する順番(Falseの場合は、Dateの古い順番で表示され、Trueの場合は、Dateの新しい順番で表示される)

False

Resultsパネルの機能について以下に示す。

  • Update ボタンを押下することで、 Filter 欄で設定した内容が反映される。 また、 Results パネルは定周期更新をしており、そのタイミングでも Filter 欄で設定した内容が反映される。

  • Filter 欄の設定によっては、表示する実行ログの数が多くなる。 その場合は、複数のページに分割して、表示される(Fig. 105)。 ページ番号のボタンを押すことで、そのページの実行ログが表示される。 ボタンの背景が青いページが、選択中のページである。

  • ページネーションの両端のボタン( Fig. 105 の緑枠)を押下すると、選択中のページのそれぞれ、一つ前、一つ後ろのページが表示される。

  • 複数のページに分割されるとき、分割されるページ数が多い場合は、ページが省略表示される( Fig. 105 の赤枠)。

Alternative Text

Fig. 243 Resultsパネルのページネーション

システムログの確認

システムログ画面はMainパネルの右上のプルダウンメニューのLogメニューを選択して表示する。

Alternative Text

Fig. 244 システムログ画面

システムに対する操作が行われたときやイベント発生時に記録されるログが表形式で表示される。 表示される項目は次のとおりである。

  1. Date:ログが記録された日時

  2. Level:ログレベル(Info、Warning、Error、Debugの4種類)

  3. Info:ログの内容

ログ画面はフィルタ機能を有しており、 Filter ボタンを押下すると表示されるリストで表示するログのLevelを指定する。 デフォルトはAllで、この場合はすべてのLevelのログが表示される。 それ以外のLevelを指定した場合は、選択したLevelに対応するログのみが表示される。

画面下部には、ページネーションが表示される。 ページ番号をクリックすることで対象ページのログが表示される。 ボタンの背景が青いページが選択中のページである。 ページネーションの両端のボタンを押下すると、選択中のページのそれぞれ一つ前、一つ後ろのページが表示される。

特定の文字列を含むメッセージを非表示にする場合は、以下に示すように、 iroha-sequence-server/const.py の定数「SYSTEM_LOG_MSG_FILTER_LIST」(リスト形式)に、 フィルタリングする文字列を定義する。 それにより、設定した文字列にマッチするメッセージを含むログは表示されなくなる。 なお、このフィルタリングする文字列は、正規表現に対応している。

# システムログのメッセージのフィルタ
# ここで定義したもは、表示されない。
# 正規表現を使用可能
SYSTEM_LOG_MSG_FILTER_LIST = ¥
[
    "API:from .* G(et|ET) method user reply status OK code:0",
    # "==== Server Started ====="
]

バージョン2.7以降では iroha-settings/sequence/database/log_msg_filter.json でフィルタリングする文字列を定義する。 上記の方法と同様に正規表現に対応している。 複数の文字列を登録する場合にはカンマ(,)区切りで追加していく。

{
    "system_log": [
        "API:from .* G(et|ET) method user reply status OK code:0",
        "message a"
    ]
}

設定

パネル設定

折り畳み

Main パネルに表示されるパネルは折り畳み状態を設定することが可能である。

  • Dashboard パネル

  • Script Editor パネル(パネル内の File パネル、 Editor パネルも折り畳み可能)

  • Sequence パネル(パネル内の :guialbel:`Booked Scripts` / Add Commands パネルも折り畳み可能)

  • Results パネル

各パネルの左上のパネル名をクリックすると該当するパネルが折り畳まれ、再度クリックすると展開される。 Main パネルを再表示した場合(シーケンス管理サーバーへの再ログインやブラウザのリロード操作など)は、 それまでの状態に係わらず、すべてのパネルが展開された状態で表示される。

Alternative Text

Fig. 245 パネルの折り畳み(上:展開、下:折り畳み)

ロック状態

Main パネルに表示されるパネルはロック状態を設定することが可能である。

各パネルの右端上の Lock ボタンを押下すると、ボタン、チェックボックス、テキストボックス等が使用不可になる。 ロック状態でも使用可能なコントロールは、 Sequence パネルの Auto Scroll と、 Results パネルのページ選択ボタンの2つのみである。

Unlock ボタンを押下するとロック状態が解除され、ボタン等のコントロールが使用可能になる。

パネルのロック状態はサーバー側でユーザーごとに管理されており、ログアウトした場合や、別画面を表示した場合でも保持される。 そのため、再度、 Main パネルを開いた場合にもロック状態は、維持される。

Alternative Text

Fig. 246 パネルのロック(上:ロック解除状態、下:ロック状態)

配置および表示

Main パネルの各パネルの配置順や表示/非表示の設定は、 GUI Settings 画面(Fig. 109)で行う。 GUI Settings 画面は Main パネルの右上のプルダウンメニューの GUI Settings メニューを選択すると表示される。

Alternative Text

Fig. 247 GUI Settings画面

Settings for all panels では各パネルの配置順とパネル自体の表示/非表示の切り替えを設定する。

  • Visible列のチェックボックスのOn/Offを切り替えることで、そのパネルの表示/非表示を切り替える。 ただし、 Sequence パネルと Script Editor パネルは非表示には出来ない。

  • Order 列の上下ボタンを押下してそのパネルの配置順を入れ替える。 ただし、 Dashboard パネルは最上部に固定である。

Setting for Dashboard では Dashboard パネル内のパーツの表示/非表示を設定する。

Setting for Sequence panel では Sequence パネル内のパーツの表示/非表示を設定する。

Update ボタンを押下することで設定が反映され、 Main パネルが表示される。 なお、エラーが発生した場合は、 Main パネルへは遷移されずに画面にエラーメッセージが表示される。 また、パネルの配置順は全ユーザーで共通の設定である。

システム設定

システムの設定は System Settings 画面で行う。 System Settings 画面は Main パネルの右上のプルダウンメニューの System Settings メニューをクリックすると表示される。 System Settings メニューはadminもしくは予約済みのユーザーでログインした場合に表示される。

System Settings 画面では、以下の3つの設定を行う。

  • ユーザーごとの設定( User Access タブ)

  • システム全体の設定( System タブ)

  • 後処理シーケンスの設定( Post Process タブ)

ユーザーごとの設定(User Accessタブ)

ユーザーごとの設定は System Settings 画面の User Access タブ(Fig. 110)で行う。 画面下部の User Settings List は、admin でログインしている場合のみ表示される。

Alternative Text

Fig. 248 System Settings画面のUser Accessタブ

User Access タブでは、 Table 30 に示す項目を設定する。 設定を変更し、 Apply ボタンを押下すると、設定内容が更新される。 エラーが発生した場合は、エラーメッセージが画面上部に表示され、設定内容は更新されない。

Table 83 User Accessタブでの設定項目

No.

項目

概要

1

Experiment (Theme id)

装置管理サーバーで設定されている課題番号が表示される。編集は不可である。

2

Static HTML Output

静的HTML出力機能を有効にするかどうかを指定する。

3

Output Interval (sec)

静的HTMLを出力するインターバルを指定する。システム設定での最小インターバル値未満の場合は、システム設定のインターバル値で動作する。

4

Screen Scale

モバイル端末で表示する場合のスケール値を指定する。値が大きくなるほど表示される文字サイズが大きくなる。未指定時は、 System タブでの設定値が使用される。

5

Minimum Width

モバイル端末で表示する場合の最低表示幅を指定する。スケール値を自動で調整して最低幅が表示されるように動作する。そのため端末の縦表示・横表示では、文字サイズが異なる場合がある。未指定時は、 System タブでの設定値が使用される。

adminでログインしている場合は、画面下部に User Settings List が表示される。 シーケンス管理サーバーでは各ユーザーごとの User Access タブの設定( Table 30 )を保存しており、 この画面ではそれらを削除することができる。

この画面には各ユーザーの名称、最終ログイン日時、 Delete ボタンが表形式で表示される。 削除するユーザーの行の Delete ボタンを押下すると、ユーザー情報削除の確認ダイアログが表示される。 OK ボタンを押下すると対象ユーザーの情報が削除され、画面に反映される。 Cancel ボタンを押下すると、対象ユーザーの情報は削除されない。

ユーザー情報を削除した場合でも、当該ユーザーでシーケンス管理サーバーにログインし、 User Access タブで再設定を行う( Apply ボタンを押下する)ことにより、ユーザー情報の再登録が可能である。

システム全体の設定(Systemタブ)

システム全体の設定は System Settings 画面の System タブで行う。 adminでログインしている場合のみ設定が可能である(admin以外でログインした場合は、 System タブが表示されない)。

Alternative Text

Fig. 249 System Settings画面のSystemタブ

System タブでは、 Table 31 に示す項目を設定する。 設定を変更し、Update ボタンを押下すると、設定内容が更新される。 エラーが発生した場合は、エラーメッセージが画面上部に表示され、設定内容は更新されない。

Table 84 User Accessタブでの設定項目

No.

項目

概要

1

Server Name

ログイン画面および画面上部に表示されるサーバー名称を設定する。

2

Management Server Address:Port

装置管理サーバーの IP アドレスとポート番号を<IP アドレス>:<ポート番号>の形式で指定する。

3

Log File Path

操作や動作の状態を記録するログファイルのパスを指定する。

4

Display facades

Edit パネルやSequence パネルのファサード関数のツリーに、アクティブなデバイスのファサードのみを表示するかどうかを指定する。

5

Static HTML Output

静的 HTML 出力機能を有効にするかどうかを指定する。

6

Static HTML Output Directory

静的 HTML を出力するフォルダを指定する。出力されるファイルはHTML、JSON、CSS、JavaScript、画像などの静的コンテンツで構成される。

7

Server Name of Static HTML

静的 HTML のナブバーの左端(Brand リンク)に表示するサーバー名を指定する。未指定時はNo.1の値が使用される。

8

Shortest Output Interval (sec)

ユーザーが指定できる静的HTML の出力インターバルの最小値を秒単位で指定する。ユーザーがこの値より小さな値を設定した場合、出力インターバル値としてこの値が使用される。未指定時はユーザーに対して制限しない。

9

Screen Scale

モバイル端末で表示する場合のスケールのデフォルト値を指定する。値が大きくなるほど表示される文字サイズが大きくなる。

10

Minimum Width

モバイル端末で表示する場合の最低表示幅のデフォルト値を指定する。スケール値を自動で調整して最低幅が表示されるように動作する。そのため端末の縦表示・横表示では、文字サイズが異なる場合がある。

後処理シーケンスの設定(Post Processタブ)

後処理シーケンスの設定は、 System Settings 画面の Post Process タブで行う。 adminでログインしている場合のみ、設定が可能である(admin以外でログインした場合は、 Post Process タブが表示されない)。

Alternative Text

Fig. 250 System Settings画面のPost Processタブ

後処理シーケンス用のスクリプトファイルは、 iroha-settings/sequence/database/scripts フォルダに格納され、その名称は const.py で定義されている。 System Settings 画面の Post Process タブでは、そのスクリプトファイルを編集状態にして表示している。 後処理シーケンス用のスクリプトファイルの編集は、通常のシーケンス用のスクリプトファイルと同様の方法で行う。 編集方法については、 スクリプトファイルの編集 に記載している方法と同じである。 ただし、後処理シーケンスファイルの格納フォルダとファイル名は決まっているので、別名を付けて保存するための Save as ボタンは Post Process タブには表示されない。 後処理シーケンスを編集後、 Save ボタンを押して変更内容を保存したときには、自動的にシーケンスがチェックされる。 コマンドのパラメータが不正の場合は、ダイアログにエラーメッセージが表示される。

ファサードの作成

簡易的なファサードの作成は、 Create Facade 画面で行う。

Create Facade 画面は Main パネルの右上のプルダウンメニューの Create Facade メニューをクリックすると表示される。 Create Facade メニューは、adminでログインしている場合のみ表示される。

Create Facade 画面(手順)は以下の3段階に分かれる。

  1. デバイスリストの取得

  2. パラメータの取得

  3. ファサードの作成

デバイスリストの取得

Create New Facade 画面で、IROHA2のデバイス制御サーバーのホストまたはIPアドレス、ポート番号を入力し、 Get Device List ボタンを押下する。

Alternative Text

Fig. 251 Create New Facade画面(デバイスリストの取得)

パラメータの取得

Fig. 114 が表示され、 Device Name にデバイスの一覧が表示される。 そこからファサードを作成するデバイスを選択し、 Get Parameters ボタンを押下する。

Alternative Text

Fig. 252 Create New Facade画面(パラメータの取得)

ファサードの作成

Fig. 115 が表示され、パラメータがツリー状(階層構造がわかるように)に表示される。 ファサードを作成するパラメータをチェックボックスで選択し、作成するファサード名を入力して Create ボタンを押下すると、ファサードが作成される。 ファサード作成に失敗した場合は、 Create New Facade 画面上部にエラーメッセージが表示される。 成功した場合は、同じ場所に成功メッセージが表示される。

Alternative Text

Fig. 253 Create New Facade画面(ファサードの作成)

作成されるファサードについて、以下に示す。

  • ファサードファイルは New Facade Name に入力した名前に.pyを付けたファイル名で、 iroha-settings/sequence/database/facades フォルダ直下に作成される

    • New Facade Name に拡張子を含めた名前を入力した場合は、その拡張子を取り除いた上で.py が付加される

    • iroha-settings/sequence/database/facades フォルダ以下にあるフォルダに保存したい場合は、相対パスで指定する

  • Create New Facade 画面( Fig. 115 )で選択したパラメータごとにファサード関数が作成される (1つのファサードファイルに、複数のファサード関数が作成される)。

  • ファサードの関数の名称は以下のように定義される。
    • acq_${NEW_FACADE_NAME}_${PARAM}
      • ${NEW_FACADE_NAME}:New Facade Name に入力した文字列から、パスと拡張子を除外した文字列

      • ${PARAM}:パラメータ名(パラメータの階層は_で表現される)

例えば Fig. 115 において、sampleの testSet にチェックを入れ、 New Facade Name に「sample/Sample」(つまり sample フォルダに Sample.py を作成する)と入力して Create ボタンを押下した場合、次のようになる。

  • ${NEW_FACADE_NAME}:Sample

  • ${PARAM}:sample_testSet

  • 作成される関数名:acq_Sample_sample_testSet

  • ファサードファイルのパス: iroha-settings/sequence/database/facades/sample/Sample.py (ただし、 iroha-settings/sequence/database/facades/sample フォルダが存在しない場合はエラーとなる。)

統合制御サーバーとの連携機能

統合制御サーバーの Measurment パネルは、統合制御サーバーのWebUIから測定制御やシーケンス制御を行うことを目的としている。 このパネルは2つの測定モード(簡易測定モード、シーケンスモード)を備えており、モード切り替えによっていずれかのモードを選択して使用する。

測定モード切替

Simple ボタンで簡易測定モード、 Sequence ボタンでシーケンスモードに切り替わる。 Begin ボタン(シーケンスモードでは Start ボタン)を押下した後は、開始した処理が終了するまでモードの切り替えは不可となる(両モード共通)。

Alternative Text

Fig. 254 測定モード切替ボタン

簡易測定モード

簡易測定モードについては IROHA2装置管理サーバー を参照のこと。

シーケンスモード

シーケンスモードはシーケンス管理サーバーの Dashboard パネルと同様の機能を有し、 実行中もしくは実行予約状態のスクリプト(Bookedスクリプト)に対して、 シーケンスの開始、一時停止、再開、終了コマンドを送信することが可能である。 Run情報を装置管理サーバーから取得して表示する点、シーケンスの実行状況をシーケンス管理サーバーから取得して表示する点も、 Dashboard パネルと同様である。 シーケンス管理サーバーの Dashboard パネルと異なるのは、測定のコメント設定が可能である点と、 シーケンス管理サーバーのトップページを表示するボタンが配置される点である。

Alternative Text

Fig. 255 Measurementパネル(シーケンスモード)

シーケンスモードの機能は以下の通りである。

  • Run情報の閲覧

  • シーケンス管理サーバーへのコマンド送信

  • コメントの編集

  • シーケンスの進捗状況の閲覧

  • シーケンス管理サーバーのWebUIのトップページの表示

Run情報の閲覧

Run情報の表示機能については、簡易測定モード( Run情報の閲覧 )と同じである。

シーケンス管理サーバーへのコマンド送信

Measurement パネルには5つの制御ボタンが配置されており( Fig. 131 の赤枠)、 それぞれのボタンを押下することで、ボタンに対応するコマンドがシーケンス管理サーバーに送信される。

シーケンスモード時の各ボタンの機能は次のとおりである。

  • Start ボタン

    予約しているスクリプトの実行を開始する。 シーケンス(後処理シーケンスも含む)が実行中でない場合に使用可能になる。 スクリプトの実行予約は、シーケンス管理サーバーのWebUIで行う必要がある点に注意が必要である。

  • Pause ボタン

    実行中のシーケンスを一時停止する。 シーケンス管理サーバーの状態がRunningの場合に使用可能になる。

  • Resume ボタン

    一時停止中のシーケンスを再開する。 シーケンス管理サーバーの状態がPausedの場合に使用可能になる。

  • Abort ボタン(上部)

    実行中または一時停止中のシーケンスを中止する。 シーケンス管理サーバーの状態がRunningまたはPausedの場合に使用可能になる。

  • Abort ボタン(下部)

    後処理シーケンスの実行を中止する。 後処理シーケンスが実行中の場合に使用可能になる。

コメントの編集

簡易測定モードのコメントの編集と同様である( コメントの編集 を参照)。

シーケンスの進捗状況の閲覧

シーケンス情報は自動的に定周期配信Jsonデータから取得され、パネル上に表示される。 更新間隔はRun情報と同じである。 表示されるシーケンス情報を Table 39 に示す。

Table 85 シーケンス情報

No.

項目

内容

1

Step

実行中のシーケンスのコマンド数と実行済みのコマンド数、実行中のコマンド名とスクリプトファイル名

2

なし(※1)

シーケンスの進捗状況(プログレスバー)

3

Started

シーケンスの開始日時

4

Estimated End

シーケンスの予測終了日時

5

Status

シーケンスのステータス

6

なし(※2)

ファサードから送信されたメッセージ

7

Post Processing

実行中の後処理シーケンスのコマンド名(実行済みコマンド数/全コマンド数)、後処理シーケンスのステータス

※1 Measurement パネル (Fig. 131)の青枠

※2 Measurement パネル (Fig. 131)の緑枠

シーケンス管理サーバーのWebUIのトップページの表示

Measurement パネルの Detail ボタンを押下することで、ブラウザの別タブにシーケンス管理サーバーのMainパネルが表示される。